2007年4月28日土曜日

Good-by Rostropovich-san

27日、チェロ界、いやクラシック音楽界の巨匠
⇒Rostropovich 氏が80歳の誕生日を迎えて間もなく他界した。カザルスの跡を継ぐ巨匠として、その存在感は圧倒的だった。写真は2005.5.25に神戸で第3回1000人のチェロ・コンサートで指揮をしたあとのレセプションでの一コマ。(元ベルリンフィルvcのワインツハイマー氏、vcシュタルケルとのbig three shot)
1000人を超えるcellistのみのorchestraを指揮した「ペルトのフラトレス」「シェドリンのハムレットバラード」「ダヴィドフの讃歌」はいずれも宇宙的スケールをイメージさせるまさに息をのむ素晴らしさだった。いずれも5分程度の小品であるが交響曲を演奏しているかのような感覚がしたのを覚えている。
cellistとしてはあまりのtechniqueの凄さに近づきがたいものを感じてLive演奏を聴いたことがないのが今となっては悔やまれる。PfリヒテルとのBeethoven Cello Sonatas(録音当時37歳)、Bach 無伴奏Cello Suites(65歳)のDVDを所有している。Bach演奏の方は自身素晴らしい腕前のPianoを弾きながら一部の楽曲解説をした上で「ではこれから教会に行って演奏してきます。」という構成。チェロという楽器の可能性を飛躍的に高め、その演奏はemotionalとlogicalのバランスが見事な希有な存在だった。さらには演奏という行為を平和活動に積極的に結びつけていった功績は計り知れないのもがある。ご冥福をお祈りします。

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