2007年4月22日日曜日

Bachianas Brasileiras No.5

5/26演奏会に向けてチェロ12重奏団 ⇒ Cellissimo Bravissimo! で、エイトル・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos 1887.3.5 ~1959.11.17)のブラジル風バッハ第5番(Bachianas Brasileiras No.5)を練習しています。 バッハを敬愛していたヴィラ=ロボスがブラジルの民俗音楽を素材にバッハが書いたような組曲を創作しようと試みて作曲した9曲の連作の中心をなす名曲。 for Soprano and Orchestra of Violoncelliとスコアに記載されており、チェロは4partがそれぞれ上下に分かれていて、通常は最低人数の8人で伴奏することが多い。我々はこれをチェロ12本で変則パート割りで演奏しています。
《第一楽章》 Aria(Cantilena) 1938
vocalizzando con "ah" = ソプラノが歌詞のないヴォカリーズで歌い始める。35小節(piu mosso)から音程の動きのない語り調で祈りの雰囲気になったあと43小節(Grandioso)からは自然への感謝を高らかに歌うとても感動的な部分。
《第二楽章》 Dansa(Martelo) 1945
参考:マルトレmartelé(仏) = 「槌で打つ」の意。スタッカートを表現する。(ピアノ、声楽にも共通)音符の子音部分にアクセントを付ける。 歌詞の内容は「ラララ、歌は楽し!」という単純なものだが、スタッカートで特殊な音の跳躍が続く歌手泣かせの曲。歌曲というよりピアノ曲や器楽曲のような細かな音の動き。cello ensembleも複雑なリズム音型が奏者を悩ませます。ブラジルやアルゼンチンのサッカー選手のようなDNAに刻み込まれたリズム感がない日本人には辛いところ。軽やかに弾けるようにカラダを動かしながら歌って練習することも必要かも。 素晴らしい曲だとつくづく思います。

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