2007年9月27日木曜日

Full moon ~月に願いを~

 今年の中秋の名月(満月)は9/27(木)だったが、ここ千葉・市原では雲の切れ間から霞んだ姿が見え隠れしていてシャッターチャンスがなかった。次の日9/28(金)は雲一つない夜空に。私のnight walking course は田舎道で月以外に光源がまったくなく、月明かりを頼りに足下を確認して歩くのですが、その途中で愛機のデジカメでパチリ。
⇒SONY Cyber-shot [Super Steady Shot DSC-W200]


 ソニーはいろんな製品に jog dial なる回転式の機能選択ツールをつけていて使い勝手がいまいちだったりするが、これはISO高感度モードや夜景モードなどのモード切替が簡単に出来て使いやすい。夜景モードで月を撮ると真っ暗な夜空と輝く月のコントラストが鮮やかだが残念ながら手持ちだとブレが生じて月がお団子みたいになってしまう。というわけで上の写真はオート撮影モードで撮ったものです。もっと拡大できるので偏光フィルターがあれば「月のウサギさん」も撮れるかな。

 輝く満月を見ながらお願い事をしました。   
 話は変わりますが、先日NHK-HV放送で「菅野美穂 インド・ヨーガの聖地を行く」という番組の中で、ガンジス川上流のほとりに大勢の人が集まり、毎晩精霊流しのような祈りの集いをやっている様子を映していました。それを観ていて「祈る」という行為が人間にとってじつに自然なことに思えました。菅野美穂はヨーガを初めて一年だそうですがインドの景色の中で見せるヨーガのポーズがなかなか決まっていました。
 ⇒菅野美穂official HP

 精神と肉体の調和を目指すヨーガが、自立心を持って働く日本の女性に人気だそうですが、悩み多きbusiness manにこそ、spiritualな面を強く持つヨーガが必要なのではないでしょうか。

PCs in my Home


我が家のパソコンの一部をご紹介します。
上)SONY VAIO model VGN-SZ93S ( on my desk )
wireless LAN and mouse
下)SONY VAIO model VGP-WKB5JP ( in the living room owned by my wife )
connected iPod-shuffule, wireless keyboard and mouse

私のパソコン歴をちょっとご紹介します。
1980年に社会人になった頃にはまだ職場にパソコンはありませんでした。
1983年に外資系グループ会社に移動した際にスタッフofficeに 沖電気の if800 IBM5550 を見たのがcomputerとの初めての出会いでした。私のoffice lifeとパソコンの発展がちょうど重なる世代です。
インターネットの一般利用や携帯電話の普及はだいぶ後になってからのことです。

これまでに様々なメーカー製品をon/off timeで使ってきました。
個人的なパソコンとの初めての付き合いは、ほとんどの方がご存じないであろう ⇒MSX規格コンピューター(松下製)。その後はEPSONノート、NEC PC-98 series、FUJITSU FM/V、MAC Centris、SONY VAIOなど。
今のパソコンはcomputing、つまり計算するための設計思想に基づいており、これからはより人間の思考に寄り添ったものに変わっていくと言われています。Apple社が開発するsoftwareには人の思考を支援するようなものがあって魅力を感じていたのですが、Microsoftに席巻されてしまったのは残念に感じています。我が愛するSONYもApple社の発想力やDELL社の価格破壊の波に押されっぱなしで一時期パソコン事業は迷走していましたが、ここにきて sophisticated design power & technology を感じさせる製品が line upされてきたのは嬉しいです。

VAIO note と接続する携帯music playerとしてリニアPCM録音も出来る ⇒SONY Hi-MD を使っています。パソコンにCD音源を取り込む際に使うapplicationにSONY Sonic Stageを使うと原音に忠実って感じですが、Apple iTuneだと汎用のMP3形式であるにも関わらず古い録音のものでも生き生きした音の印象になるように味付けをしてくれます。i-pod/i-tuneの商品力、ファイル圧縮技術をみるとやはりApple社は凄いと思ってしまいます。

久々のクッキング~データベース考~


happy monday法のおかげで9月から10月にかけて3連休が続きますね。
「連休なんだし、たまには自ら進んで料理でもしたら。」という声に背中を押されて、久しぶりに腕をふるいました。
 (上)ポークチャップとキャベツたくさんの野菜スープ
 (下)鰆のソテーとコーンスープ

 レシピさえあれば何とかなるってことで検索に利用したのが ⇒COOKPAD(クックパッド)。
これは素人さん達が自慢のレシピを紹介して、それぞれにコメントを寄せ合うという一般参加型データベース。これまでレシピ検索にはガス会社や調味料会社のサイトに載っている「プロのレシピ」を利用していましたが、COOKPADのほうが圧倒的にレシピの種類が多くて、「冷蔵庫の中にあるものを使って何が作れるかな?」なんて時に、食材をインプットして検索ボタンを押すだけでずらっとレシピが並びます。作ってみた人の感想も載っていて、それを参考にレシピに独自に手を加えたりできるのが楽しいです。家庭料理集なので特殊で高価な調味料が使われていないのも魅力。

 こういう一般参加&構築型データベースとして超有名なのが ⇒Wikipedia ですね。これは連携したサーバーコンピューター300台が米国にあって、日本語版ウィキペディアもデータベース検索機能はここで運用されているそうです。スポンサーからの資金供与で運営されているというあたりはさすが米国の底力でしょうか。素人の書き込みだから由緒あるブリタニカ百科事典などに比べたら内容の信憑性はいかがなものかと思いきや、ある調査では本格百科事典と比べて内容の正確性にほとんど差は認められなかったという結果だったそうです。縦の組織化をしないで責任を持たない人々が集まった集団は「烏合の衆」になって統率が取れなくなるというのがこれまでの常でしたが、インターネットの世界では大勢が集まるほどに無責任な人への批判が強くなって良識派が優勢になるという状況が生まれています。ウィキペディア・ジャパンでは自ら立候補して公開の場で選任されたadminiatrator(たしか30人)が常に書き込みの監視をしているそうです。

 インターネット黎明期(と言っても10年ほど前ですが)の情報networkに関するセミナーに参加した際に「インターネットを一般開放してしまったらネットワークのパンクは目に見えているし、情報の質の低下が懸念される」という論調が優勢でしたが、それは杞憂であったようです。とは言ってももちろんwikipediaが万能ではなく、「情報検索の入り口に使うのは便利、しかしintelligenceにまで高められた情報を得るには商用データベースが必要」ということも事実でしょう。

 もうひとつ、一般参加型で規模が大きいのが化粧品の口コミサイトである ⇒@cosme(アットコスメ)。800万人が参加しているという世界的に見ても希有な存在だそうです。
今ではインターネットにさえつながれば世界のどこでも生活していける状況が生まれていますね。恐るべしinternet worldです。

2007年9月23日日曜日

XYRION TRIO CONCERT at Casals Hall














ドイツを中心に世界的に活躍し、NAXOSレーベルからCDを出している女流ピアノトリオの演奏会が9/21に日本大学カザルスホールで行われました。
⇒トリオ Xyrion Trio
⇒ cello MARIA KLIEGEL(右)
⇒ violin IDA BIELER(中)
⇒ piano NINA TICHMAN(左)

プログラムは ・Schubert ノットゥルノ ・Beethoven 大公 ・Dvorák ドゥムキー

 今回の来日ツアー公演の招聘元は音楽事務所ではなく、NPO国際チェロアンサンブル協会(ICES)でした。ICES会員でもある私は縁あって、カザルスホールでのコンサートのstage managerを務めさせていただきました。ピアノ調律→リハーサル→楽屋待機→ステージ本番の流れの中に身を置くという貴重な体験ができたことは本当に有り難かったです。神戸・松本・名古屋と連日同じプログラムで演奏してきているのに、夕方からのリハーサルではクオリティにこだわって細部のアンサンブルについて活発なコミュニケーションが英語・独語チャンポンで行われていました。ほんの少しritardantしてから、refreshして新たなtempo感で弾き出すところなどを手際よく確認し、本番でピタッと合うところはさすが一流トリオです。
 独りずつに分かれた楽屋でも本番直前まで細部をさらっていました。本番ステージへの送り出しと演奏後の引き際のドアマンをしたのもいい経験でした。何でもないドア開閉作業ではありますが、メンバーの気持ちの動きを読んだつもりになってタイミングを計るのは心地よい緊張感がありました。Playerのうちの二人はopen maindのアメリカ人であることもあってか、本番前後のステージ袖ではとても賑やかでした。しかしその中にピリッと集中力が感じられてこちらも身が引き締まりました。やはりアマチュアは本番にかける気持ちがぬるいなあと思った次第です。
 演奏はどの曲もゆったり目のテンポを基調に、しかし要所要所ではpassionを感じさせる堂々としたものでした。Beethoven最後のPiano Trioである大公トリオは久しぶりに聴きましたがなかなかタフな曲で、とくに最終楽章のピアノはかなり高度のtechniqueを要求されるようです。彼のOp.1がピアノトリオでありPiano TrioはString Quartets と並んでBeethovenの重要な室内楽作品。
メインに置かれたDvorák ドゥムキーは恥ずかしながら初めて曲を聴いたのですが、とても充実した名曲です。作曲者本人もお気に入りで何度も人前で演奏したのだとか。クラシックの森にはまだまだ体験していない名曲が数限りなくあることを再認識しました。これからどんな名曲に出会えるか、その探索の旅の楽しみは老後にとっておきましょう。
 
 今回の演奏会場である日本大学カザルスホールは赤字経営の主婦の友社から日本大学に譲渡されて、現在はホールのある建物自体が日本大学の敷地内になっているため、今後どのようになるかは興味あるところです。通りを挟んで向かい側には明治大学の最新ビル群がそびえており、日本大学としてもエリア開発の計画が着々と進んでいるようです。都心の大学は緑豊かなキャンパスライフではなくて立派なオフィスライフですね。
 「日本大学カザルスホール」になってからは舞台技術スタッフはいてもフロアレディーとかはいないのかと思ったら、立派なホールマネージャーがおられて、クロークやドアレディーもいてCoffeeラウンジもやってました。ただホールを取り囲む各部屋は日本大学○○研究室とかになっています。
⇒日本大学カザルスホール
⇒Wikipedia情報

2007年9月22日土曜日

飲酒と健康


我が家で酒を楽しむのは健康を意識しているわけではないのですが、最近購入したアルコールを並べてみると、「健康」がキーワードになることに気づきました。

酒は百薬の長~酒の嗜み方~
酒と薬物療法

⇒越の誉(原酒造)
「雪の中にて寝かせたお酒」~純米生詰~
雪の中で半年寝かせたお酒。 2007.7.16に発生した 中越沖地震で倒壊した蔵の中から取り出して表ラベルも貼らずに商品化したものだとうことでささやかな震災復興への願いも込めて購入しました。「越の誉」ブランドは初めて口にするのですが日本酒度:-2 アルコール度数16 の生酒で、少し色味もあってこってりタイプです。酒の肴とともによりも、これだけを愉しむのがいいかも。最近読んだ日本酒解説本には ・日本酒とは醸造アルコール無添加の純米酒なり ・好きな度数まで薄めて飲むべし ・純米酒を燗するのがよし などと書かれてありましたが、まあ嗜好品でありあまり講釈言わずに好きなように飲むのが結果的に健康にいいように思います。
酸度:1.5 アミノ酸:1.7 精米歩合%:65(五百万石、雪の精) 酵母:協会701 

⇒陶陶酒 銭形印・辛口(29度)
 これは風邪をひいて体力不足を感じたときに高いドリンク剤を買うのがもったいなく感じてきて購入したもの。「養命酒」と比べるとさらっとしていて薬っぽさがない。 HPをみると15種類の植物・動物由来の生薬を溶け込ませた ⇒薬用陶陶酒 もあるようで次回はこれにしてみようかと。

⇒ドライ・ジン「BEEFEATER(ビフィーター)」(40度)
 英国メーカーのHP。相当こだわりのあるWeb siteでデータ取り込みに時間を要しますが画面の動きがユニークです。9種類の手摘みNatural botanicals(植物系生薬成分)が混ぜ込まれている。
⇒ジンについて
1660年、オランダの医学部教授が作った解熱・利尿用薬用酒、ジェネヴァ (Jenever) がその起源。
1689年、オランダの貴族であったオレンジ公ウイリアムがイングランド国王として迎えられた際にこの酒もイギリスに持ち込まれて人気を博するようになり、名前も短く「ジン」と呼ばれるようになった。

2007年9月16日日曜日

Plain Living, High Thinking

「シンプルな暮らし、自分の頭で考える力」
これはイギリスの詩人ワーズワースの言葉です。

⇒季刊誌「考える人」編集長 松家仁之(まついえ・まさし)
のメッセージの一部を転記します。

 『暮らしにはモノも情報も溢れている。私たちが日々のなかで「考えている」のは、ほんとうに自分が考えたことなのか、疑い始めるとなんだか怪しくなってくることもあります。溢れる情報の何を選択し、何を捨てるのか。暮らしに大切なこと、不要なモノをどう判断すればいいのか。大きな変革の波は、私たちの生活に、頭のなかに、じわじわとしみこみ始めています。その大きな波のなかで自分の船をどのように漕ぎ出せばいいのか、途方に暮れることも少なくありません。
 ものの考え方と暮らしはウラとオモテのようなもの。暮らしぶり、生き方と無縁の「ものの考え方」はないはずですし、「ものの考え方」はその人の日常から切り離すことはできないはずです。plain living があってこその high thinking であり、high thinking あってこその plain living なのです。・・・・・・』

「清貧」(honest poverty)という言葉が流行ったり、長らく経団連会長を勤めて日本経済を牽引する立場にいた土光敏夫氏はめざしを食べていたという話もありますが、質素な暮らしをすることは意志の力がいることだとも思います。私などついつい目新しいモノへの誘惑に負けてしまいます。
high thinking =様々なことに関心を持ちつつも、芯があって自分としての軸がぶれない考え方を持ちたいと思ってはいるのですがなかなか路遠しです。

愛用文房具



もう15年以上前ですが第一次システム手帳ブームがありました。国産のBINDEXから英国アウトドア系発のFilofax、デンマーク製のTimeSystemなど個性派揃いで、サイズも聖書版にするかB5サイズにするか、カバーの材質は革か合成皮革か、色は・・・などそれぞれの拘りで試行錯誤したものでした。それで「自慢のシステム手帳を持っていること」を入会条件に会社で文房具同好会なるアングラ組織がありました。メンバーの中には習字の筆を50本以上持ってるだとか、こだわり色鉛筆を100色以上持っている、いや万年筆は○○社製が一番だ・・・などワイワイガヤガヤやって楽しんでました。ある日、居酒屋に集って自慢大会をやったのですが、パソコン・ワープロを持ち込んで入力早打ち競争をやりました。すでに結構酔いが回っていたので散々な結果だったのですが、たしかそのときは「パソコン一太郎派」ではなくて「富士通専用ワープロ派」が勝ったような記憶があります。

それで私のシステム手帳もいくつか遍歴があったあとで ⇒TIMESYSTEM社のB5版 をしばらく愛用していましたがリフィルの整理が面倒になってきて、さらにはパソコンのOutlookでのスケジュール管理中心に移行したこともあってシステム手帳を使わなくなってしまいました。やはり頭の中は時系列に記憶しているのでパソコンでのアラーム付きスケジュール管理と従来式の一年ごとの手帳の組み合わせに戻りました。

写真は現在の愛用文具の一部です。
手帳 Hightide社製 Time Saver Diary
メモ帳 BLOC RHODIA made in France
万年筆 WATERMAN Metropolitan made in France
多機能ペン PILOT EXECT 3+1 (3色ボールペン+シャプペンシル)
シャープペンシル STAEDTLER 925 25-20
筆ペン
プラスチック万年筆 Pentel社製 PulaMan
ノック式蛍光ペン Pental社製 Handy-lineS

講義メモを筆記する際はボールペンを使うことが多いですが、自分の頭で考えたことを書き出す際は、万年筆・筆ペン・プラスチック万年筆をTPOで使い分けています。企画的発想を図形に描く場合は線の太い・細いを描き分けたいので筆ペン(細字)やプラ万が気に入ってます。

2007年9月11日火曜日

小澤征爾/サイトウキネン~未知なる世界へ~


最近、身辺事情が穏やかでないのと、うっかりフローリングでうたた寝してしまって夏風邪をひいてしまい、ブログ更新がすっかりご無沙汰になりました。この歳になると一旦38.6℃まで発熱してしまうとスッキリ直るまでには時間を要するようでカラダがだるくて胆力が消え失せてしまいます。用心しなきゃ。

最近、小澤征爾氏の話題を聞かないなあと思っていたら9/9(日)に半日かけてNHKハイビジョン放送で小澤征爾/サイトウキネンオーケストラ特集をやっていました。一時期は病的に痩せていているようで気になっていたのですが最近の姿を見るとすっかり健康になっておられるようで安心しました。ウィーン国立歌劇場の音楽監督という要職に就いているもののそちら方面での話題が聞こえてこないのは私がオペラへの感心が薄いためなのでしょうか。午後の時間は過去の演奏会の録画でしたが19時から松本文化会館での生演奏。フランスものプログラムで「亡き王女のためのパバーヌ」「デュティーユの新作(世界初演含む)」、そしてメインはベルリオーズ「幻想交響曲」。
ある時の演奏会で指揮棒を忘れてしまい、それでも問題なかったからそれ以来は指揮棒無しで振っているといういかにも小澤らしいエピソードですが、両手の指先から「気」を発しながら全身で音楽を表現する指揮ぶりで一段と繊細さと逞しさを増したように感じました。
世界に散らばって活躍している齊藤秀雄氏の門下生が集って結成したサイトウキネンオーケストラですが、最近ではコンマスに矢部達也、チェロには古川展生など桐朋学園卒の若手名手が加わり、さらにはベルリンフィルなど海外組も混じって小澤征爾と仲間達というメンツ。一流プレーヤーが集まったアンサンブルというのはややもすると敬遠しあってというか、全体としての表現力にまとまりを欠く場合が少なくないですがサイトウキネンオーケストラにおいてはそういう心配はまったく感じさせず、むしろ小澤を中心に求道的姿勢のようなものを感じました。まだまだ研鑽を積んでいこうとする小澤征爾の姿勢には強く心打たれるものがありました。録画を何度も観直しているのですがプレーヤーの集中力がこちらにビンビン伝わってきて知らずと涙腺が緩んでしまいます。すばらしいHarmonizationが行われています。