世界中にあまたのCellistがいるけれども、このピエール・フルニエほど ”ぶれない軸” を持っている人はいないだろう。
演奏中の姿勢にまったく無駄な動きがない。
音楽に乗ろうとすると、どうしてもカラダでリズムをとってしまうものだが、フルニエの背筋は微動だにしない。
オーケストラではベルリン・フィルのチェロパートも無駄な動きが少ない。とくにカラヤン全盛時代のメンバーはそうだった。
フルニエのそうした姿勢から紡ぎだされる音楽はぶれない骨太の精神が支えているように思える。
これまでいろんなチェリストの演奏スタイルが気になってはいたが、自分の中でもやっと目指すべき方向が見つかった気分だ。
今頃になって、という気もするが、佐久間豊春率いる12人のチェリストたち Cellissimo Bravissimo! での7年間の練習の積み上げの結果、フルニエの凄さが理解できるようになってきた気がする。
Fournier をイメージしながら、BACH, SCHUMANN をじっくり弾きこんでいこうと思う。
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