♪Weekend CellistのつれづれDaily and Essay♪ ~~~~ 「ハーモニーは結果ではなく重要なのはそれに至るプロセスである。他との関わりの中で自分を確かめる歓び、それが結果として美しい響きとなって聴こえてくるのが理想である。」(武満徹:「調和の幻想」からの一節)
2007年7月22日日曜日
しなやかさの奥にあるもの
今日は午前中に新橋で ⇒チェロ12重奏Cellissimo Bravissimo! の練習で充実した時間を過ごしたあと、丸ビル1F マルキューブ(アトリウム広場)で開催されたNew York Symphonic Ensemble の無料コンサートを聴きました。常任指揮者は高原守氏。
最初は3階テラスから俯瞰していたのですが、途中から演奏しているフロアへ降りました。立ち見でしたがそんなに混んでなくて演奏者まであと5mくらいのところまで近づけました。曲はメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」。至近距離でプロオーケストラの演奏を観れるなんてとても貴重な機会で弦楽器プレーヤーの演奏する様子をしげしげと観察していました。弓を持つ右手指に無駄な力みがなくて、手首のしなやかさがとても印象的でした。私なんか気持ちをこめようとするとついつい弓で弦を強く押しつけてしまいますが、そんなゴリッとした弾き方はまったくしていない。あくまで自然に弦を振動させることを最優先させているかのようでした。「エアーを弾く」という教えがあるのですが、まさにこれだ!って感じでした。あくまで美音ありきでそれから先に音楽解釈の問題があるんだということを再認識。しなやかさの奥に深いモノがあるんですね。芸術って。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿