2007年7月21日土曜日

演奏中の表情考

 メンバーの2人が友人である音大卒の主婦4人で結成している弦楽カルテットを聴きに行ってきました。主婦といっても人生半ばのベテラン主婦から20代後半の新米主婦までの混成チーム。客席からは「お母さ~ん!!」って黄色い声が。その声ににこやかに応じる若手主婦に対してベテラン主婦さんは能面づら。演奏中も口元が緩んでいる新米主婦に対して私が30年ぶりに再会したベテラン主婦は常にポーカーフェイス。客席から観て(聴いて)いて感じたのですが、演奏者の表情が和らいでいるとなんかそっちに気がいってしまって音楽そのものを聴こうとするこちらの気持ちが萎えてしまいます。
たとえばPfポルリーニしかり、Pf内田光子しかり、バイオリニストでも・・・演奏中にそんな恍惚な表情してもいいの?って感じですよね。少なくとも笑顔で演奏なんかしていない。vnクレメールはポカン口が特長ですがあれは力を抜くためにわざとやっているのかな。スポーツ選手でも「歯を食いしばって頑張れ!」っていうのは間違いであることが証明されてきてますね。
 先日、私の所属する市民オーケストラの定期演奏会があって、ある人から私の表情が硬かったと言われたのですが、自分で計算して笑わないようにしていたのと、オーケストラの演奏が満足いくものでなかったので笑顔になる気分ではありませんでした。最近、話題になっているのに「大人力」ってのがありますが「表情力」ってのも気になります。

2 件のコメント:

apple さんのコメント...

恍惚の表情、ダメですか?
だって、ジャズの人たちなんか完全に恍惚化しているし・・・。
からだの芯から出てくる表情、魂の叫びとしての表情、わたしは別に気になりませんが。
それよりも、からだを大きく動かしての演奏の方が気になります。
だからそんな時は目をつぶります。

vctaddy(Tadashi Fujii) さんのコメント...

appleさんへ
恍惚の表情、これぞ音楽の神髄に触れた時にこそ生まれるものだと思います。演奏中に微笑みが出る状態というのは音楽を表面的にしかとらえられていないんじゃないかな。
「そんな表情しててもいいの?」って書いたのはダメってことじゃなくてなんというか・・・ここでは書けません。