ブラームスの重厚な音楽は晩秋の季節感がよく似合う。
なかでも交響曲第四番やクラリネット五重奏曲などはその印象が強い。
ブラ四を来週14日にステージ本番で弾くのですが、この季節でもいい曲はやはりいいです。
♪市原フィルハーモニー管弦楽団第21回定期演奏会
6/14Sun. 14:00 市原市民会館大ホール にて
BRAHMS : Symphony No.4 e-moll op.98 は、全曲が変奏曲のように感じます。
第一楽章の冒頭は哀愁たっぷりな演奏も多いけれども、スコアで眺めるとメロディーの断片に過ぎず、音の跳躍とハーモニーの揺れにこそ意味がある。
第四楽章[E]からトローンボーンが pp espressivo でコラール風に演奏する部分はじつに味わい深く、この曲のなかで my most favorite な箇所。スコアで見ると、分散和音との組み合わせなど冒頭部分とよく似ている。
第一楽章冒頭 第四楽章 [E] 113小節から
この曲と同時期に作曲されたのが チェロソナタ第二番。
旋律なくして歌謡性を感じさせるブラームスの発想の根底が同一であることがよくわかる。
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