2008年11月24日月曜日

しなやかかつ強靱:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

英音楽誌 Gramophone が発表した世界のオーケストラ番付でオランダの
 ⇒Concertgebouw-Orkest, Amsterdam が1位に選ばれたという。
ちょうどNHK BS hiで今秋の来日公演を放映していたのでその中からいくつかカット。

    
常任指揮者マリス・ヤンソンス との呼吸はピッタリ。

  

「ベルベットのような弦セクション」と評されるが、violin partは女性軍団と言ってよい。
その中にあって何人かのベテラン男性奏者の姿があり、伝統の継承者的存在か。
同じくたおやかな響きと評されるウィーンフィルは時に実にシャープな演奏をするが、こちらは常にしなやかさを感じさせるのはやはり女性が多いからだろうか。

  


ソリストは素晴らしい力量だが、ベルリン・フィルのような stand play的な印象がまったくしない。
solo partであってもその響きは常に全体と溶け込んでいる。
管楽器群はセカンド奏者がしっかり下支えして厚いハーモニーを生み出している。
これはコンセルトヘボウの伝統か、ヤンソンスの力量なのか。

ビオラトップはAsian Player。伝統の中に多様性を積極的に取り込んでいる。

⇒ Emily Beynon, fluit は日本語サイトまである親日派。


Richard Strauss の「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」の指揮ぶりは
しなやかなカリスマ性が圧巻だった。

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