2011年7月1日金曜日

小・日本人論

「原発関連報道の内容を世界の報道と比べると、むしろ外国の報道の方がくわしく、正確な場合があることに気づかれた人も多いに違いない。これはある意味で、科学する力が、まだ日本人ひとりひとりの身となり肉となっていないことを示しているように私には思われる。」(Newton編集長 水谷 仁〜2011.6月号〜) 


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「いまや日本の国家中枢はメルトダウンし、国民の生命も国益も脅かされるばかりだ。指導層が、平時の論理のままで有事に対処していることが、すべてに共通する。
その根底にあるのは、我が国の民主主義が未成術であるという事実だ。
国家の破綻を回避する唯一無二の策は、良識ある一人ひとりに委ねられている。」

「代議制民主主義とは本来、民意は間違えることがあるから、国民が思いつかないようなこと、あるいは国民の思いに反するけれど長い目で見れば国益に資することを考えてくれる代表者を選ぶ仕組みである。それにもかかわらず、『民意は万能で政治家はそれに黙々と従えばいい』という雰囲気が、国民やマスコミの間に蔓延している。」

「サイレント・マジョリティ化していた『良識ある国民』が今こそ声を上げる時が来ている。そのためにも、国家観や価値観の問題をマスコミや教育の場において正面から取り上げる必要があるのである。」

(京都大学教授 中西輝政 〜WEDGE 2011.7号〜)



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