2008年9月2日火曜日

未完の明治維新

次の本を読んでいるところで、「福田首相、辞任会見」の一報が入ってきた。


そして、日米の政(まつりごと)のトップの人物の在任期間一覧から、国のかたちが見えるようだ。


「大統領は任期一期4年」がみごとに整然と並んでいる。

それに比べ、4年以上総理大臣の座に就いていたのは、小泉純一郎、中曾根康弘、佐藤榮作、池田勇人、吉田茂、桂太郎、伊藤博文だけ。最短記録は54日間。
在任期間がバラバラということは、決め方が決まってはいても辞め方=引き継ぎ方が決まっていない不完全な政治システムなのではなかろうか。

明治維新は世界に誇る歴史上の人物達が高貴な理念を掲げて成し遂げた一大事業だが、じつはまだ「未完」であることを示しているようだ。

先の書物で坂野潤治氏は、『最近の日本のデモクラシーの体たらくは目に余る』と言っている。

トップを選ぶことの責任が不明確なシステムになっているのではないだろうか。


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