2009年11月11日水曜日

男の矜持 ~映画『沈まぬ太陽』~


この映画の上映は途中にintermission、10分の休憩をはさんで3時間半。
こんなに長い映画を観るのは、中学校時代にチャールストン・ヘストン主演の『ベンハー』を観て以来のこと。

実話をかなり忠実に描いているだけに関係者にとっては複雑な思いがあるだろう。
組合-会社-政府の間の思惑が交錯したやり取りだけに、微妙な問題を孕んでいる。
その描き方に対する批判の眼は持たないで映画作品として楽しんだ。

『それでは俺の男としての矜持が許さない。』(渡辺謙演じる主役の言葉)

目の前の苦難から逃げ出さすことでは問題は解決しないという強いメッセージ。

「矜持(きょうじ)」とはこういう時に使うんだ! と納得した映画だった。

(図星の意味をつい最近まで知らずにいた恥ずかしいオジサンより)




~いままさにこの瞬間~ という感動


リッカルド・シャイー指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のコンサートをNHK-FMの同時中継で聴いた。

演奏曲はバッハ作曲ピアノ協奏曲第一番とマーラー作曲交響曲第一番「巨人」。

「巨人」はマーラーの溌溂とした創作意欲がほとばしる名曲だが、いかにも作為的な部分が耳につくことも。
それがこのライブ演奏では、指揮者とオーケストラとが一体になってじつに自由な息遣いで自然に音楽が流れていくのに驚いた。

FM放送を携帯ラジオで聴くという、けっして音質のいい条件ではないけれど、「いまこの時間に音が生み出されて消えていっている」という緊張感があって、こちらも集中して音を聴こうとするのか、いつも以上に音楽が体の中に染み込んでいくのを感じた。
これが最近よく聞く "クオリア"(質感) というものではないだろうか。


またNHK-TVで、ズビン・メータ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のライブ録画を観た。

演奏されたのは 管弦楽のための協奏曲(バルトーク)、 交響曲第7番 イ長調 作品92(ベートーベン)とアンコールにポルカ2曲。
2009年9月17日(木) サントリーホールでの収録。

ズビン・メータが指揮する姿を久しぶりに見たが、いかにもウィーン好みなんじゃないかと思わせる控えめな動きの中にしなやかさを持った指揮ぶりに驚いた。顔写真から想像して、もっとエネルギッシュな演奏をするイメージを持っていたので。

その演奏にとても感心したのだけれど、不思議と深い感動は得られなかった。

野球放送でも、ライブ放送だからグラウンドと一体になって一緒に一喜一憂できるのと同じなんだろう。


「いまこの瞬間を共有する」 クオリアを感じる生活を大事にしたい。


ライブを大切にしているまさやんもきっと そのとおり!って言ってくれるはず(笑)


2009年11月1日日曜日

Nov.1 秋色


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2009年10月31日土曜日

Private space


有楽町の あるBar counter にて。 Highball  ¥480。


Excellent design


東京国際フォーラム ガラスホール の造形は細部に至るまで素晴らしい。



Good timing


日本一のノッポタワー 横浜ランドマークタワー 295.8 m のガラス壁に反射する日光


2009年10月28日水曜日

心の琴線に触れた曲 ~Mozart 弦楽五重奏曲 in g-moll~


「モーツアルトのかなしさは疾走する。涙はおいつけない。涙の裡(うち)に玩弄するには美しすぎる。空の青さや海の匂いの様に、万葉の歌人が、その使用法をよく知っていた「かなしい」という言葉の様にかなしい。こんなアレグロを書いた音楽家はモーツアルトの後にも先にもいない」 (小林秀雄『モーツアルト』の一節)

久しぶりにFMから流れるこの曲を聴いて、心を洗われた。
簡潔でありながら、いかにも対話するような楽器間の受け渡し(対位法)が素晴らしい。

FMで聴いたのはスメタナ弦楽四重奏団の味わいある演奏だったが、YouTubeでアマデウス弦楽四重奏団の演奏を見つけた。
かつては今よりも頻度高くFMで室内楽が流れていたような気がするのだけれども、アマデウスSQの演奏はよく聴いたものだった。

その演奏風景を初めて映像でみたのだけれども、素晴らしい奏法に見入ってしまった。







2009年10月27日火曜日

台風一過


西へ向けて進んでいた台風20号がフィリピン近海で突然方向を変えて一路、北東方向へ。
日本列島の太平洋沿岸沖を駆け抜けていったおかげで、空気がスッキリ。
東京湾をはさんで冠雪の富士山がはっきり見えた。

最近の東京の日の出時刻は6am

海浜幕張のホテル群

2009年10月26日月曜日

非日常世界  MOA美術館

初めて熱海温泉に一泊旅行を経験した。
そこで訪れたのが、MOA美術館。


斜面に建てられているため、エスカレーターでぐんぐん登っていく
天井が七色に変化する中、非日常を経験

熱海の湾を望む

美術館内にある能楽堂

2009年10月23日金曜日

Miles & Richard


小さい頃、おじさんの家に行くと、いつも重たく暗い音楽が流れていた。

ズラッと並んだレコードジャケットを見ると、それらには
Miles Davis
Richard Wagner
という名前が書かれていた。


当時のボクはクラシックといっても、Mozartや新世界などノリのいい明るい曲ばかり聴いていたし、Beatlesの米国版であるMonkeysにはまっていたので、オトナになるとどうしてこんなにドッシリした音楽が好きになるのかなあと不思議に思ったものだ。


それが最近ではマイルスのクールジャズにしびれるし、ワーグナーの複雑で巧妙な和声の世界にすっかりはまっている。
タンホイザー序曲のハーモニーのつくりの巧さ、トリスタンとイゾルデの無限旋律と変幻自在の和声進行はなんと素晴らしいかと。


こんな音楽がわかるようになったのは、人生の中でいろいろな経験を重ねながら心を砕いてきて、人間が少しは複雑になったってことだろうか?



Short Story, next


(天の声)
『ねえ、私のこと見える? 輝いていると思わない?』
『私は未来のあなたよ。今のあなたは輝いてないわねえ。何かいいことやってるの?』

(私)
『いま英語を頑張っていて、今後、TOEICを受けてみようと思っているの。』

(天の声)
『そうよ。そうそう。その調子で頑張れば私のようになれるわよ。』


(ナレーション)
『彼女はこのまま○○○時間ヒヤリングマラソンをやり終えた後の自分の姿を想像してワクワクしている。』

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自分の未来の姿は???   目をつむっても見えてこない。

占いによると人生の後半のほうが良さそうなので、今からでも頑張らねば。


2009年10月18日日曜日

未来の自分をパッとさせるには

(天の声)

『ねえあなた、私のこと見てどう思う?』

『なんだかパッとしないと思わない? 私は未来のあなたよ。』

『私を輝かせるためになんとかして頂戴よ!』

・・・・・・・

そして数日後、彼女は ⇒アルク1000時間ヒヤリングマラソン を始めていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~

じつに上手いラジオCMだ。

未来はやってくるんじゃなくて、一人ひとりが創るんだってことは当たり前のことなんだけど過去を省みることがあっても、未来の自分の姿をイメージするってなかなかないもの。


未来の自分の姿を頭に描けるかどうか、そのために何かに向かって行動できるかで器が決まるって気がする。

石川遼君の快進撃が続いている。
『タイガーウッズと一緒にラウンドして得たものをすぐに実践に生かしてみた。』ってさらっと言えるのは、ただ者ではない。



2009年10月16日金曜日

本気モードのマスク ~常識の壁を越えられる?~


この広告を列車内で初めて見たときは
「なんじゃこれは!」

そのビックリ感は 新幹線700系の先頭車両のデザインを初めて見たときと似ていたような。



このマスクをつけて外出するには、常識スイッチを切らないといけないだろう。

説明文(⇒★)に気合が感じられるし、「米国N99規格クリア」のお墨付きももらっている。

アース製薬は本気だな と思っていたら、どうやらドナルドダックの国、アメリカ製のようだ。


新型インフルエンザが本格流行したら、街中で当たり前にみるようになるのかも。

2009年10月14日水曜日

わが街のイタリアン Lasperanza




オードブルプレート。左上はごぼうのポタージュ。
ランチメインは産直の食材を使ったパスタかピザ


デザートにコーヒーがついて1300円。


斜体
額縁の向こうは厨房


台風一過 18号の爪あと

10/9の朝の空。




10/7~9にかけてまさに日本列島を直撃、縦断した台風18号だった。

台風通過後は台風一過の快晴になったものの、風速25m以上の状態が長く続き、JRが止まった房総半島は陸の孤島状態に。

『被害総額133億円』 という数字がNewsになっていたが、通勤の足がなくなって仕事にならなかった分も加えると、もっと大きな金額になるのでは。



日本列島の南方では巨大地震が続発しているし、国内では新型インフルエンザ大流行の気配がちらちら。子供さんが発病して、一週間会社を休むことになった会社の同僚がいる。
どちらも見えない敵だけに、予防策になかなか気が回らない。



話は変わって、街中には大きなかぼちゃが。

本物? 輸入品? どうして日本でハロウィーン騒ぎなの?

でも、これを言ってちゃあ、クリスマスの楽しみもバレンタインデーのワクワクもないことになっちゃうなあ。

2009年10月3日土曜日

音楽の愉しみ ~村上春樹エッセイを読んで~


『クラシック音楽を聴く喜びのひとつは、自分なりのいくつかの名曲を持ち、自分なりの何人かの名演奏家を持つことにあるのではないだろうか。それは場合によっては、世間の評価とは合致しないかもしれない。でもそのような「自分だけの引き出し」を持つことによって、その人の音楽世界は独自の広がりを持ち、深みを持っていくようになるはずだ。・・・・(*)・・・・ 。そのような個人的体験は、それなりに貴重な温かい記憶となって、僕の心の中に残っている。あなたの心の中にも、それに類したものは少なからずあるはずだ。僕らは結局のところ、血肉ある個人的記憶を燃料として、世界を生きている。もし記憶のぬくもりというものがなかったら、太陽系第三惑星上における我々の人生はおそらく、耐えがたいまでに寒々しいものになっているはずだ。だからこそおそらく僕らは恋をするのだし、ときとして、まるで恋をするように音楽を聴くのだ。』

ここで村上春樹が個人的体験として熱く語っているのが Schubert Piano Sonata No.12 in D major という名曲選にはけっして載っていない曲。

なんと自宅にこの曲の15種類!の録音を持っているという。そして、自分が愛する名演奏として挙げているのが、ユージン・イストミン、ヴァルター・クリーン、クリフォード・カーゾン、レイフ・オヴェ・アンスネスというメジャー級ではないピアニストたちの録音。

これまで音楽評論というと、吉田秀和氏の著作によって音楽を深く聴くことの大切さを教わっていたけれど、村上春樹の言う「まるで恋をするように音楽を聴くのだ」という言葉に、「そうだ!自分にとって音楽ってそういうものだった。」という感動の記憶を呼び覚ましてくれた。

まだRecord Playerも健在

親戚っちのチロちゃん




毎朝の習慣 ~Fruits Cocktail Juice~

朝のフルーツは金


2009年10月1日木曜日

手書きの温もり




首相みずからが直筆で文をしたためる、、、、この温もり感は、偉そぶらないで国民との距離を身近なものにしようとする鳩山首相の人柄から出てくるものだろう。

政府専用機にはこんな執務デスクがあることを 初めて知った。



基本方針 H21.9.16

鳩山新内閣が発足した2009.9.16付で、「基本方針」が発表された。


⇒ 首相官邸ホームページ (見やすいデザイン構成)


難解な用語は一切使わず、簡潔な文章の中に鳩山由紀夫首相の心のうちが伝わってくる。

会社の ISO品質マネジメント文書 もこうありたいものだと思う文章だ。

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最終15項の締めくくりの言葉

『私は、国、地方自治体、そして国民が一体となり、すべての人々が互いの存在をかけがえのない者と感じあえる、そんな「居場所と出番」を見いだすことの出来る「友愛の社会」を実現すべく、その先頭に立って、全力で取り組んでまいります。』


「居場所」と「出番」という言葉が何度か使われているのが印象的
「友愛」は最後に一度だけ使われている。