2009年10月23日金曜日

Miles & Richard


小さい頃、おじさんの家に行くと、いつも重たく暗い音楽が流れていた。

ズラッと並んだレコードジャケットを見ると、それらには
Miles Davis
Richard Wagner
という名前が書かれていた。


当時のボクはクラシックといっても、Mozartや新世界などノリのいい明るい曲ばかり聴いていたし、Beatlesの米国版であるMonkeysにはまっていたので、オトナになるとどうしてこんなにドッシリした音楽が好きになるのかなあと不思議に思ったものだ。


それが最近ではマイルスのクールジャズにしびれるし、ワーグナーの複雑で巧妙な和声の世界にすっかりはまっている。
タンホイザー序曲のハーモニーのつくりの巧さ、トリスタンとイゾルデの無限旋律と変幻自在の和声進行はなんと素晴らしいかと。


こんな音楽がわかるようになったのは、人生の中でいろいろな経験を重ねながら心を砕いてきて、人間が少しは複雑になったってことだろうか?



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