リッカルド・シャイー指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のコンサートをNHK-FMの同時中継で聴いた。
演奏曲はバッハ作曲ピアノ協奏曲第一番とマーラー作曲交響曲第一番「巨人」。
「巨人」はマーラーの溌溂とした創作意欲がほとばしる名曲だが、いかにも作為的な部分が耳につくことも。
それがこのライブ演奏では、指揮者とオーケストラとが一体になってじつに自由な息遣いで自然に音楽が流れていくのに驚いた。
FM放送を携帯ラジオで聴くという、けっして音質のいい条件ではないけれど、「いまこの時間に音が生み出されて消えていっている」という緊張感があって、こちらも集中して音を聴こうとするのか、いつも以上に音楽が体の中に染み込んでいくのを感じた。
これが最近よく聞く "クオリア"(質感) というものではないだろうか。
またNHK-TVで、ズビン・メータ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のライブ録画を観た。
演奏されたのは 管弦楽のための協奏曲(バルトーク)、 交響曲第7番 イ長調 作品92(ベートーベン)とアンコールにポルカ2曲。
2009年9月17日(木) サントリーホールでの収録。
ズビン・メータが指揮する姿を久しぶりに見たが、いかにもウィーン好みなんじゃないかと思わせる控えめな動きの中にしなやかさを持った指揮ぶりに驚いた。顔写真から想像して、もっとエネルギッシュな演奏をするイメージを持っていたので。
その演奏にとても感心したのだけれど、不思議と深い感動は得られなかった。
野球放送でも、ライブ放送だからグラウンドと一体になって一緒に一喜一憂できるのと同じなんだろう。
「いまこの瞬間を共有する」 クオリアを感じる生活を大事にしたい。
ライブを大切にしているまさやんもきっと そのとおり!って言ってくれるはず(笑)
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