CDでは何度も聴いていた曲だけれど、じっくり画面を見ながら
聴き入っていると初めて聞くようなメロディーがいくつも。
この曲はマーラー音楽の複雑性が極端なまでに展開されているので
まだ耳に残っていないメロディーがいくつも隠れている。
これを暗譜で指揮するラトルの力量は凄い。
BPOもじつに巧みだ。ソロプレーヤー達もスタンドプレーに
なってしまわないようにうまく自制・抑制しているというか
ソロと全体との調和感覚が研ぎ澄まされている感じ。
これが最先端の現代感覚なのだろう。
KarajanBPO時代の図太い音に比べるとオケ全体が繊細になった。
その分、腹の底にズシリと残る後味が少ない?
テクニックと音色の関係、難しい問題だと思う。
このコンサートは Mahler No.7 一曲だけ だったのだけれど
終演後にステージ上でちょっとしたイベントがあった。
定年で退団するBassistがいて(有名なプレーヤーなはずだけど失念)
ラトルがその労をねぎらう言葉をかけたあと
本人からも客席に向かってスピーチがあった。
ドイツ語のためまったく理解できず残念だったが
聴衆と共にあるベルリン・フィルの幸せ感に満たされていた。
綿密に練られたカメラアングルで
見方によっては客席で聴くより面白い。
見方によっては客席で聴くより面白い。
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